さつま揚げの一夜干し -3ページ目

レイモン・サヴィニャック、クリエイティビティー

レイモン・サヴィニャックとは、1950以降活躍したポスター画家です。

彼のポスターを生で観てみたくて、遠路はるばる天保山のサントリーミュージアムまで行きました。

(奈良の自宅からだと、片道1時間ほどかかります)


(参考・レイモン・サヴィニャック)

http://www.guyantique.com/savignac.html


実際に作品を観るまでは、何だかんだで「たかがポスター」といった認識で構えていたのですが、

それは大きな間違いでした。

確かにポスターではあるけれども、そのクオリティは相当なもの。

軽々と描いているように見えるが、これはデッサン力があってこそできる仕事です。

(現に、リアルなイラストを描いたポスターも何点か見られたことから、

彼のデッサン力が人並以上にあった事はうかがえます)

また、チラシ制作などで文字組み(文字を並べること)にはしばしば携わっているせいか、

レタリングの巧みさには魅入ってしまった。

ビジュアル面も、写真を用いたような広告にはない、「商品の魅力」がはっきりと伝わるものでした。


ところで昔の人は、今の人よりもずっと器用だったといいます。

デザイナーにしても、昔の人は1ミリの隙間に線を10本引くことができたそうです。

今のパソコン全盛の時代、そんな能力は必要ないのかもしれませんが、

サヴィニャックの緻密さを見るにつけ、

私たちは本当に進歩しているのかな、と思います。

誰が論じ始めたのかは覚えていないけど、

確かに人間は、便利なものに流され、その分不器用になっている気がします。

賢くなっているのはほんの一部の人間だけで、

ほんの一部の人間が提供するものに甘んじる私たちは、どんどん退化していってるのでしょう。

本当に、確かにそうだ。

そして、それは本当に残念なことだと思う。

創造性のない人間なんて、人間らしくないから。


このまま退化し続けていけば、人間のクリエイティビティーなんてものは、

終いにはなくなってしまうのではないでしょうか?

何もかもがボタン1つでできるようになってしまって、

全てが受け身になってしまって、

思考することを忘れてしまうのではないでしょうか?


私は人間らしくありたい。

だから私は自分のクリエイティビティーを大事にしたいと思っています。

そして、既になくなってしまって、どうにも手に入らない能力は仕方ないにしても、

今持っている限りのクリエイティビティーは決して失わないように、

毎日能動的に生きていけたらと思っています。

そのために、油絵を描いたり、ご飯を自分で作ってみたりするんだ。

いわば、リハビリみたいなものです。

丸明オールドな世の中

最近、広告などでよく見るフォントがあります。

丸みを帯びた、独特の優しさと温かさのあるフォント。

 丸明オールド というフォントです。

本当にいろんなところで見ます。


ここ数日あたりで言えば、

キューピーの新聞広告や、

シャープの電子レンジ「ヘルシオ」のCM、

他にも、有名・無名どころで頻繁に使われています。

(電通クリエーティブ塾のページにも使われています(7月1日現在)。

新聞の広告などを見れば必ずと言っていいほど、どこかで使われています。


丸明オールドの特徴は、「止め・はね・はらい」の全ての要素が、「○」で構成されているという点です。

また、ひらがな、カタカナは昔用いられていた活字をベースに作られているそうです。

(それが「オールド」と言われる所以とか)


このフォントは私も好きでして、ぜひ手にしたいところだと思っております(3万ちょいするらしい。。。)。

丸明オールドで書かれたコピーなどはゆったりと、和んで読むことができます。

他の明朝体やゴシック体では、なかなか同じような効果を得ることはできません。


最近目立っている丸明オールドですが、

特に新しいフォントというわけでもありません(2001年に発表されました)。

にも関わらず、最近「丸明オールド」を見かける頻度が多くなってきたのは、

何かしら世間が癒しを求めているからなのでしょうか?


ところで、最近の雑誌や新聞は、昔に比べて文字と文字の間隔が広くなってきているそうです。

これも現代のストレス社会(言い古された表現だな)を反映したものなのかもしれません。


丸明オールドは、スローなものを求める近頃の風潮にマッチしたのでしょう。


逆を言えば、今の社会はスローではないのだと思います。

毎日のように人殺しは起きるし、

自然災害も頻発しています。

大きな事故が起きたり、

国際関係もギスギスしている。

いろんな事件がメディアを通じて、毎日毎日伝えられる。

丸明オールドは、こんな状況からの脱却を訴えているような気がしてなりません。


おそらく、風太クンがもてはやされたのも、

息苦しいメディアに対するカウンターアタックだったのだと思うのです。

メディアが癒しを強調すればするほど、今の世の中の「癒されなさ」が実感されて、

どうにもこうにも、やるせない思いになってくるのです。



参考文献・『デザインノート No.2』 誠文堂新光社

脱・めんどくさがり宣言

自分って、つくづくめんどくさがりだな、って思うので、

今日から「めんどくさがらない行動」を心がけようと思います。


その1

二度寝しない。

・・・二度寝するから一日の生活がだらけるのだと思う。


その2

「ご飯おかわり」くらいは自分でやる。

・・・ついでに、醤油も。


その3

卒論がんばる。

・・・何しろ、史料がクソ多いので、めんどくさがっている場合ではない。


その4

パソコンに向かってる時間を減らす。

・・・パソコンの前だと、腐る。


その5

何かとにかく継続する。

・・・たとえば、腹筋とか(ちなみに、最近やってる)。


その6・・・これ以上はめんどくさいから、こんなもんでいいか。


・・・ってのがいかんのだろうけどね。




リクナビ2010

リクナビ2010を見つけましたw

http://www.rikunabi2010.com/


まぁ、天下のリクルートがドメインビジネスの餌食になってしまったわけですが。

おもむろに狙い撃ちされてるやん、リクナビwww

リクルートも2010年のことにまでは考えが及ばなかったのでしょう。

もしくは、ドメイン買うぐらいの金の余裕はいくらでもあるのかもしれません。


それにしても、リクルートを相手にこんなことをしようとは。。。

果たしてrikunabi2010.comは何円で買い叩かれるのでしょうか?

私だったら、1000万円くらいで妥協します。

だって、なんか恐いもの。大企業ににらまれるとさ。


しかし、「買い取ってリクルートに転売すれば儲かるじゃん」

という発想を抱く人が、今日現在ではいないことを考えると、

もしかするとリクルートはこのドメインに大して執着がないのかもしれません。


まぁいろいろ想像されるところですが、今後のリクナビの動向が楽しみですね。


「ふぐ肝特区」先送り

佐賀県と同県嬉野(うれしの)町が、無毒化したトラフグの肝を食用として認めるよう申請した「ふぐ肝特区」を巡り、内閣府の食品安全委員会の「かび毒・自然毒等専門調査会」は20日、無毒化フグについて「データが少なく、安全性を評価するのは難しい」との意見で一致した。

http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20050421uj21.htm


とのことです。

まぁ、科学的にちゃんと根拠付けられていないと恐ろしいですからねぇ。

何しろ、フグ毒(テトロドトキシン)はものすごく強力ですから。

そのパワーは青酸カリの500倍とも言われています。

(青酸カリの致死量は200~300mgです)

そんな強力な毒素のカケラが、ちょっとでも混じっていようものなら一大事です。


また、たとえイケスの中で無毒化に成功したとしても、

流通の過程で「有毒フグ」が混入する可能性もなきにしもあらずです。

タグなどで識別するという手もなくはないでしょうが、

それでも「もしタグが取れたら・・・」などといった懸念はぬぐいきれません。

ですから、ふぐ肝特区はやや早計でしょうね。


しかしながら、ふぐ肝は食べてみたいものです。

アンキモや、カニミソ、レバー、フォアグラなど、

おおよそ「きも系」の食物(てか、肝なんだけど)は、

大概おいしいものばかりです。

(フォアグラは一度だけ食べたことがあります)

きっと、ふぐ肝もトロ~リとクリーミーにとろけるんでしょうなぁ。

そして旨味の洪水が口の中を襲うのでしょうなぁ!


これはいつか、生産・流通技術が確立された時までのお楽しみにしておきましょう。

それまでは、てっさや白子で我慢か。。(そんなもの食べるお金はないけどね)


ちなみに、フグが体内に毒を持っているのは、

「ピンチの時に体から滲ませて、周囲の敵を追い払うため」だそうです。

今まで「どうして食べられなきゃ効果の出ないような毒を持っているんだろう?」

と思っていたのですが、納得です。


まぁ、人間社会においても、

「こっち来るなよ」的なオーラを出している人はいますね。

でも、トラフグの肉が無毒であるように、

そんな奴も結構いい奴だったりします。

でも、クサフグやコモンフグのような奴だったら、

もはや救いようがありませんけどね。

デザイナーごっこ

今夏、サークルで学外展示会を行うことになり、私が告知用フライヤーを制作することになりました。自分の所属しているサークルのフライヤーを作るのだから簡単です。マイペースで、遊び心を加えつつ楽しく制作しました。

 

「総合関関戦」(関西学院大学と関西大学が争う体育会のイベント)のポスターデザインをしたときも、納期が厳しくなかったので、就職活動の合間にゆったり行うことができました。

 

今の「デザイナーごっこ」は楽しいですが、「職業としてのデザイナー」が同様に楽しいものであるという保証はありません。デザイナーの仕事は大変だと聞きます。常に納期に追われ、同時に抱える仕事も多いそうで。また、金銭が絡んでくると責任の重さも全く違ってくるでしょう。

 

でも、「表面的な情報だけを頼りにして選んだ結果、内定をくださった企業」が、自分の「御社で働きたい」という気持ちに応えてくれるだけの環境を与えてくれるという保証も、同様に、ないはずです。

 

であるにもかかわらず、デザイナーの道を選ばず、いわゆるサラリーマンの道を選んだのは、私が保身に入ってしまったからでしょう。「新卒」というステータスを無駄にしたくなかった。このステータスを使えるなら、使ってそれなりに就職したほうが「身のため」だ、と考えてしまったのでしょう。

 

デザイナーの世界には、「まっしぐらな人」が多いと聞きます。そりゃそうでしょう。高卒と同時に自分の進路を「特殊な方向」に決めただけの果敢さがあるのですから。そんな人々が活躍するような世界では、私のような「自分がかわいい」と思っている人は、なかなか活躍できないかもしれません。だから、今では「これで良かったんだよな」と思うことにしています。「デザイナー的な作業」は趣味としてやっていけたらと思います。時々友人に頼まれて・・・ってくらいが丁度自分には合ってるんじゃないかな。

 

デザイナーに未練があるのは事実。今なら引き返すことは出来るかもしれない。だけど、それが果たして良いのか悪いのかなんて分からない。何もかもがむしゃらに突き進むにはもう、歳をとりすぎたのかもしれない。(「サラリーマンの何たるか」を知らないまま内定先に就職するのも大概がむしゃらだとは思いますが。。。)

 

ミナミの画材屋さん

初めてのブログですので、気張らずに頑張ります。


今日は所属している芸術サークル活動の一環で、ミナミは日本橋に行きました。

後輩が油絵をしたいらしいので、笹部画材 へ連れて行く。

笹部画材は知る人ぞ知る激安ショップ。

(他店のバーゲン価格が笹部の通常価格と考えればよい)

後輩のために行ったはずなのに、結構自分のほうがテンション上がっていることに気付く。

シルバーホワイト(白色絵具)が1本150円だったので思わず飛びつく。


ところで、シルバーホワイトは本当に使いやすい。

一時はコストパフォーマンスを考えてチタニウムホワイトに走ったこともありましたが、

白味の「まろやかさ」は、やはりシルバーホワイトでなきゃダメだと実感したものです。

(人物の肌の白さをチタニウムで表現しようとしたら、どうにも埃っぽい仕上がりになったことがあります)


「誰かが蓋を開けた」というだけで安値になっている絵具があるのだが、これは狙いです。

「今日は良い色が揚がってるね!」

と、魚市場で魚を探すような気分になります。

あと、たまに安売りされる「体質顔料」も外せない。

絵具のボリュームアップには必須アイテムです。


他にも筆など、激安商品が勢ぞろい。

しかし、筆はあいにく沢山持っているので買いませんでした。

結局、キャンバスや溶き油を買って合計6000円ほど。

全く安い買い物です。


しかし、総じて油絵は金がかかる趣味であります。

油絵のためにひと財産・・・とは言わないまでも、10万ぐらいはつぎ込んだのではないでしょうか?

もう、そんな金があったら他のものを・・・って思いますけど、

今10万円手に入ったら、やっぱり筆とか買うんでしょうけどね。

コリンスキー筆が欲しい今日この頃です。