デザイナーごっこ | さつま揚げの一夜干し

デザイナーごっこ

今夏、サークルで学外展示会を行うことになり、私が告知用フライヤーを制作することになりました。自分の所属しているサークルのフライヤーを作るのだから簡単です。マイペースで、遊び心を加えつつ楽しく制作しました。

 

「総合関関戦」(関西学院大学と関西大学が争う体育会のイベント)のポスターデザインをしたときも、納期が厳しくなかったので、就職活動の合間にゆったり行うことができました。

 

今の「デザイナーごっこ」は楽しいですが、「職業としてのデザイナー」が同様に楽しいものであるという保証はありません。デザイナーの仕事は大変だと聞きます。常に納期に追われ、同時に抱える仕事も多いそうで。また、金銭が絡んでくると責任の重さも全く違ってくるでしょう。

 

でも、「表面的な情報だけを頼りにして選んだ結果、内定をくださった企業」が、自分の「御社で働きたい」という気持ちに応えてくれるだけの環境を与えてくれるという保証も、同様に、ないはずです。

 

であるにもかかわらず、デザイナーの道を選ばず、いわゆるサラリーマンの道を選んだのは、私が保身に入ってしまったからでしょう。「新卒」というステータスを無駄にしたくなかった。このステータスを使えるなら、使ってそれなりに就職したほうが「身のため」だ、と考えてしまったのでしょう。

 

デザイナーの世界には、「まっしぐらな人」が多いと聞きます。そりゃそうでしょう。高卒と同時に自分の進路を「特殊な方向」に決めただけの果敢さがあるのですから。そんな人々が活躍するような世界では、私のような「自分がかわいい」と思っている人は、なかなか活躍できないかもしれません。だから、今では「これで良かったんだよな」と思うことにしています。「デザイナー的な作業」は趣味としてやっていけたらと思います。時々友人に頼まれて・・・ってくらいが丁度自分には合ってるんじゃないかな。

 

デザイナーに未練があるのは事実。今なら引き返すことは出来るかもしれない。だけど、それが果たして良いのか悪いのかなんて分からない。何もかもがむしゃらに突き進むにはもう、歳をとりすぎたのかもしれない。(「サラリーマンの何たるか」を知らないまま内定先に就職するのも大概がむしゃらだとは思いますが。。。)