明日香村の「自然」に・・・
今日は明日香村にスケッチしに行きました。
・・・とはいっても、古墳やお寺のスケッチに行ったわけではありません。
明日香村は「日本の棚田100選」に選ばれているそうなので、
ぜひそれを写し取ろうと思い、行ったのですが。。。
とにかく暑い。
レンタサイクルで走り回っているとシャツが汗びたしに。
小一時間ほど走り回って、棚田に到着。
・・・しかし、なんか大したことない。
正直言って、「見慣れた風景」でした。
わざわざ明日香村に行かなくとも、近所に似たような田園風景はありますし、
それよりむしろ、やたら観光地的な整備のされ方をした村の様子に興ざめしてしまいました。
思えば、棚田だの、田舎の風景だのって、そういったものを珍しがるのは都会の人ではないか。
田舎に住んでいる人にとっては、そんなものことさら「貴重な風景だ」というほどのものでもないのかもしれません。
何処の国の話かは忘れましたが、
その国のある部族の中には「自然」という概念が存在しないそうです。
自分たちの身の回りに、「自然に」存在する風景を、ことさら「自然」と区切る必要が無いからです。
私たちが「自然」を求めたりするのは、
それだけ身の回りに自然が足りないってこと。
でも、田舎人である私がなぜ、自然を見たくなったのでしょうか?
・・・日頃は大阪で遊んだりしているものだから、自然が恋しくなったのかも知れません。
あるいは、地元の自然がどんどん壊されてるのを目の当たりにして、手付かずの自然を目に焼き付けておきたかったのかもしれません。
ただ、それだけに観光地と化した明日香村の風景が何だか余計に痛々しく映りました。