<ホームレス殺人>少年らは「ストレスを発散」と供述 ~命の尊さを知るには~
また、殺害事件がありました。
その数もさることながら、彼らの動機の短絡さにはあきれるばかりです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/jiken/news/20050718k0000m040076000c.html
こうした犯罪の原因を、「ゲームのやりすぎ」などに求めようとする論調が目立ちますが、
私はもう少し違うところに原因があるのではないかと思っています。
思うに、今の子供たちは「生命に触れる機会」が少ないと思います。
そして、「死に触れる機会」が彼らには不足している。
私なんかは奈良県民でして、近所に草むらなんかもありましたから比較的生き物に触れる機会もありました。
そして、実際に生命に触れて、時には殺してみたりもして、生や死について、無意識ながらも学んでいました。
でも、大阪の友達なんかは、「夜に鈴虫の声なんか聞いたことがない」と言っています。
生命に触れることの出来ない昨今の都会では、たとえ教科書の上で学んだとしても、
生命のあっけなさや、ちっぽけさはわからないでしょう。
最近よく聞くエピソードに次のようなものがあります。
ある子供がデパートでカブトムシを購入しました。
しばらくカブトムシを飼っていたのですが、ある日カブトムシが死んでしまいました。
動かなくなったカブトムシを見て、子供は言いました。
「ママ、カブトムシの電池が切れちゃった」。
この話が事実なのかどうかは分かりません。
でも、こんな話が流布するほどに、近頃の子供が自然と触れ合う機会は少なくなっているのでしょう。
死に触れる機会がないから、死が意味するものがわからない。
一昔前は、自然に体得することができたことを、真剣に教育で教えていかねばならないのかもしれません。
子供たちにもっと自然を。
そしてもっと生命と触れ合う機会が必要だと思います。
都会では難しいかもしれない。だけど、都会でもできることがあるはずです。
そうすれば、生命の大切さや、か弱さが分かってくるし、
もっとみんなが命を大切にしてくれると思うのですが。