老化に活性酸素関与せず ~メディアに踊らされっぱなし~
「若返りに効果絶大! コエンザイムQ10が活性酸素を撃退!」
「赤ワインのポリフェノールが活性酸素を抑える!」
などと、今まで活性酸素のことがメディアでさんざん騒がれていましたが、
間違ってたそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050715-00000008-kyodo-soci
なんだったのだろうね、今までのことは。
「あるあ○大辞典」や、「おもい○きりテレビ」が自信満々に特集を組んでいたのを思い出すと、なんだか切ないです。
(↑伏字にしても全然隠せてないですね、ハイ)
つまり、活性酸素と老化の因果関係がないと分かった以上、
こんなんとか、
こんなのとかがどうでも良くなってくるということです。
今まで嘘の情報に踊らされていたのかと思うとやるせないですね。
そりゃ、当時の研究レベルでは上記のような嘘も「真実」とみなされていたわけですから、
仕方ないと言えば仕方ないのですが。
人間ってのはどれだけ賢くなったつもりでも、「周りの情報に踊らされる」という点においては、
あんまり進歩しないのかもしれませんね。
発展途上国では、
「性交渉をするとHIVが治る」などといった根拠なき噂が蔓延しており、
HIV撲滅の大きな障害となっているそうです。
そんな現状を聞いて、
私たちは「教育レベルが低い」だの、「非科学的だ」などと言ってみせますが、
私たちだって、社会のいろんな場面でメディアに踊らされている可能性は十分にあります。
(極端な話、この記事でさえ「最新情報に踊らされている」に過ぎないのかもしれません)
私たちは常に「その時代のスタンダード」に流されて生きています。
奈良時代の人々にとって雷や疫病が神の仕業であったように、
ローマ人にとって鉛がワインをまろやかにする秘訣であったように、
21世紀初頭を生きた人にとって活性酸素から逃れることが老いという呪縛から逃れる手段であったように、
「後から考えれば嘘っぱちと思えるようなこと」を、何の疑いも無く生活に取り入れています。
そして、それが嘘だと分かるまでには結構時間がかかってしまうし、
気付いた頃には手遅れだったりする。
(プライベートなどの狭い領域においてはこんなことは枚挙に暇がありませんね。
人間関係でも、「ラブラブだと思っていたのに、二股かけられていた」
などといったエピソードが後年明らかになることがあります)
何が真実で、何が偽りなのか。
そんなことはカミサマでもならない限り分からないことなんだ。
私だって、いろんなところで騙され、踊らされているに違いない。
だけど、出来る限りは騙されないように、踊らされないように努力したいですね。
・・・もっとも、たまには騙されて踊らされるのもアリでしょうがね。